この度Amazonの電子書籍Kindleにて『ロリコン探偵仁とニック』をリリースいたしました。
今回はその制作について書いてみたいと思います。

本作は集英社の小説賞に応募して無事落選したものなので原稿自体は出来上がっておりました。電子書籍として発売するに当たってTwitterの知り合いにも読んでもらい、もう一度推敲しました。

電子書籍を販売するにはepubというファイル形式で保存する必要があります。koboにしろBW(BOOK★WALKER)にしろ、epubでアップすることになります。
kindleの場合はmobiという独自の形式なのですが、epubをアップすれば自動でmobiに変換してくれるので、いずれにせよepubで出力する必要があります。
小生は一太郎を使っているのでepubもmobiも一発で保存することができます。小生はソースコードを書くような技量は無いので、一太郎様々といった趣です。ATOKも優秀ですし、作家なら一太郎を使うべきだと思います。

さてそうして原稿の方は準備万端出来ましたが、今回は表紙ならびに挿絵を導入することになります。
絵師に頼むとなると幾らになるか想像も付きません。
なので自分で描くことにしました。絵に関してはずぶの素人ですが、小説に音楽にとマルチな才能を持つ小生なのでイケるだろうと思い、今年の1月からNexus7とメディバンペイントで練習し始め、3月からペンタブとクリスタを導入して挿絵を描き始めました。練習し始めてからわずか3ヶ月です。

それからの小生の創作意欲は目を見張るものがあり、二日に一枚のペースで絵を描き上げました。一日で描いたものもあります。背景は描けないのでクリスタやネット上の無償有償のフリー素材を駆使してコラージュし、自分で撮った実写画像を使ったりしました。
そうした絵描き作業は実に楽しいものでした。小説を書くのは苦痛ですが、絵を描くのは楽しかったです(笑)
結局14枚の挿絵をフルカラーで描きました。商業ラノベでは出来ない真似です。

そうして描いた絵を一太郎の文書内に貼り付けます。350dpiの2000×2700で描いていた元絵は2MBとかあるのですが、そのままだと重すぎるので、一太郎の機能で軽くします。150dpiとかにすると数十KBまで落とせるのですが、画像劣化はほとんど感じませんでした。さすがに72dpiまでいくと劣化がはっきりわかります。
あと一太郎の画像フィルター機能がかなり使えることに気付きました。別に小生は一太郎の回し者でもなんでもありませんが(笑)

挿絵も入れて目次リンクもつくっていざepub出力。それをGoogleドライブに上げて、スマホやタブレットでチェックしていたら困ったことが生じました。
画像が表示されないのです。画像のあったページがまったくの空白状態になるのです。
これは何故なんだとしばし悶絶。そしてふと思ったのが、画像枠が大きすぎるのではないかと。
一太郎ではクリックとドラッグで画像を大きくしたり小さくしたり出来るのですが、小生は最大限にまで大きくしていたのです。それを小さくして再びチェックしてみるとドンピシャで画像が表示されるようになりました。
が、まだ問題があります。

スマホ(xperiaZ3conpact)だとこのように表示されるのですが、
IMG_20160428_022510

画面の大きいNexus7だとこのように。IMG_20160428_022520

アイヤーwwwwwwwwwwwwww

これにもしばし懊悩としましたが、自力ではどうすることもできずに泣きついたのが自称電子書籍界のアイドル、電書ちゃん様です。

電書ちゃん様は実に親身になってくれて、色々と指示を出してくれました。epubファイルをzipに変え、解凍するとこのようなフォルダになるのには吃驚いたしました。
SnapCrab_電書ちゃん様献上用_2016-4-28_2-37-19_No-00

SnapCrab_OEBPS_2016-4-28_2-37-31_No-00

そうして指示を受けながらあれこれしていたのですが埒が明かず、電書ちゃん様は「この駄犬!」とご褒美をくれ、ファイルを送るように命じ、自らソースコードを修正して送り返してくれたのです。なんという女神でしょう。

そうしていただいたepubはばっちり、どちらの端末でも正常に表示されました。
電書ちゃん 有能 天才 天使 かわいい 貧乳

ついでではありませんが電書ちゃんのうたつくりました。



その後文章を直したため再度epubを出力し、自分でソースをいじったところまたしてもとんでもなく表示が崩れるという事態が生じてまたしても電書ちゃん様に頼る羽目に。ほんとこの駄目犬はどうしようもない……。
画像を扱う作品の場合は非常にめんどくさいです。

そうしてどうにかこうにかちゃんと表示されるepubをこしらえたのですが、epubだと3MB台だったサイズがmobiに変換してみるとなぜか8MB台に。これでは大きすぎます。しかし原因がわからないので仕方なくKindleに上げる作業に。

そうして必要事項を入力し、epubも上げてみると、「変換後のファイルサイズ1.9MB」などと表示されました。

なんでやねん

逆に小さすぎるだろ……。

Kindleの場合これに表紙画像をあとからアップするのですが、それを足しても異常に小さすぎる。
一抹の不安を感じながらも登録をすませ、あとは審査を待つだけ。
審査には2~3日かかるとありますが、寝て起きたら審査がすんで販売が開始されておりました。
結局容量は7MB台になっていてわけがわかりません。

今回はKDPセレクトに登録しました。これに登録すると印税が70%になる(通常は35%)のですが、他の電子書籍販売サイトで売ることができない、ブログ等で同じものを載せることが出来なくなります。ですが無料キャンペーンをするにはこれに登録しなければならず、無料キャンペーンをやりたかったので登録しました。

無料キャンペーン登録すると次の日の午後5時から無料化がはじまり、5日間続けることができます。

こうして紆余曲折を経ながらも無事作品が世にでました。
次回はその後のことを書きます。余裕があれば。